リフォームで耐用年数は変わるのか?実例と点検管理でわかる長持ちの秘訣

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著者:株式会社 エアロック
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リフォームで耐用年数が変わるって本当?
古くなった建物をリフォームしたいけれど、「どれくらい長持ちするのか分からない」と不安に感じていませんか。特に中古住宅や賃貸物件、法人所有の建物では、耐用年数の考え方や判断基準が曖昧で、損をしない選択をするには専門的な知識が求められます。

 

実は、リフォームの内容次第で耐用年数の捉え方が大きく変わるケースが多くあります。例えば外壁・屋根などの遮熱工事を施すことで、劣化のスピードを抑え、住宅の機能や価値を長期的に保つことができる事例も報告されています。また、国税庁の公式ガイドラインによれば、法定耐用年数と実際の使用可能年数には乖離があり、現場での判断が重要視される傾向が強まっています。

 

この記事では、「リフォームによる耐用年数の考え方の誤解」から「実際にどう見直されるのか」「維持管理でどこまで差が出るのか」まで、分かりやすく解説しています。

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株式会社エアロックは、リフォームサービスを通じてお客様の住環境を向上させるお手伝いをしています。浴室やキッチン、内装から外装まで幅広いリフォームを取り扱い、断熱工事も含む細やかな施工を提供しています。高い技術と信頼をもとに、快適で安全な住まいづくりをサポートし、お客様のライフスタイルに合わせた最適なプランニングと施工を心がけています。

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リフォームで耐用年数が変わる?

耐用年数とは?国税庁の定義と現場でのギャップ

 

耐用年数という言葉はよく耳にしますが、その意味を正確に理解している人は多くありません。国税庁では耐用年数を「減価償却の基準として用いる資産の使用可能年数」と定めており、建物や設備ごとに法定年数があらかじめ決められています。例えば、木造住宅は22年、鉄筋コンクリート造は47年といった具合です。この数値は税務処理上の目安であり、必ずしも実際の使用可能年数を意味するものではありません。

 

一方で、リフォーム業界や実際の住宅オーナーの感覚としては、「まだ使える」「十分きれいだ」といった現場感覚が優先されることが多くあります。このように、法的な定義と生活実感との間には明らかなギャップが存在しています。たとえば、築30年の鉄筋コンクリート造マンションでも適切なメンテナンスがされていれば、資産価値を維持しながらさらに20年は使用可能なケースもあります。

 

このズレは、税務申告や不動産売買の際に混乱を招くことがあります。税務上の耐用年数が過ぎたからといって価値がゼロになるわけではなく、現場ではメンテナンスや補修履歴が重要視されるのが実態です。したがって、リフォームを検討する際には、「法定耐用年数」という基準があくまで税務処理のための数字であり、実際の使用価値や寿命とは別であるという点を理解することが欠かせません。

 

築年数だけでは判断できない?誤解されがちな耐用年数の基準

 

一般的に「築30年だからそろそろ建て替えかもしれない」「もう価値はないだろう」といった判断をされることがありますが、これは耐用年数に対する大きな誤解です。実際には、築年数が経過していても、適切なリフォームと維持管理によって、建物の価値と機能は十分保たれる場合が多くあります。むしろ、表面的な築年数だけで建物の寿命を判断することは危険です。

 

たとえば、1980年代に建てられた建物であっても、断熱性能の向上や耐震補強、水回りの設備更新などを適切に行っていれば、2025年現在でも高い居住性を保っています。また、築年数のみで評価することは、減価償却や不動産評価額を過度に下げる原因にもなり、結果的に資産を過小評価してしまうリスクがあります。

 

中古住宅市場では、リノベーション済み物件として高値で取引される事例も増加しており、「古い=価値が低い」という固定観念が必ずしも通用しなくなっています。特に近年では、省エネ性能や耐震性能を基準とした新たな価値基準が重視されており、築年数よりも機能や設備の更新履歴が注目される傾向にあります。

 

したがって、耐用年数の真の評価は築年数だけで判断するものではなく、建物の管理状況、素材、リフォーム履歴、使用者のメンテナンス姿勢によって大きく左右されるという事実を認識すべきです。

 

工事の種類で違う!クロス張替えや浴室リフォームの耐用年数目安

 

リフォームにおける各工事の耐用年数は一律ではなく、工事の種類や素材、施工品質、使用頻度などによって異なります。以下の表は代表的なリフォーム項目ごとの目安年数を整理したものであり、今後のリフォーム計画やメンテナンスサイクルの参考になります。

 

リフォーム項目 耐用年数の目安 備考
壁紙(クロス)張替え 約6〜10年 汚れや色あせ、剥がれなどが劣化の目安
床材(フローリング) 約15〜20年 表面塗装のメンテナンス次第で延命可能
キッチン交換 約15年 水回り設備の中でも交換頻度が高い部位
浴室ユニットバス 約15〜20年 湿気とカビ対策が寿命に大きく影響する
トイレ設備 約10〜15年 節水性能などの進化による交換需要あり
給湯器・ボイラー 約10〜13年 燃焼効率や安全性の観点から交換が推奨される

 

これらはあくまで一般的な目安であり、使用環境によって差が出ることを念頭に置く必要があります。たとえば家族構成によって浴室やトイレの使用頻度が異なれば、耐用年数の短縮や延長が起こるのは自然なことです。また、施工業者によって使われる素材や部品の品質が異なるため、工事の際には耐用年数も意識して素材選びを行うとよいでしょう。

中古・賃貸・法人物件での耐用年数の扱い方と注意点

中古資産の耐用年数再計算方法!計算ツールや実務フロー紹介

 

中古資産のリフォームを行う際には、法定耐用年数ではなく再計算による耐用年数の適用が求められることがあります。これは特に税務申告上、減価償却の適切な計算に直結するため、軽視できない重要な要素です。国税庁では、再計算の方法として「見積り計算」と「法定計算」の二つを提示しています。たとえば法定耐用年数が47年の鉄筋コンクリート造の建物を築20年で取得した場合、残存年数を基に再計算し、その80パーセントを新たな耐用年数として設定することになります。

 

以下に代表的な資産の再計算例を表で示します。

 

資産区分 法定耐用年数 経過年数 再計算耐用年数 計算式
鉄筋コンクリート造の建物 47年 20年 約22年 (47 - 20) × 0.8
木造住宅 22年 10年 約9年 (22 - 10) × 0.8
浴室設備などの附属設備 15年 7年 約6年 (15 - 7) × 0.8

 

賃貸住宅の内装リフォーム!原状回復やオーナー視点の節税判断

 

賃貸物件におけるリフォームは、入居者の退去後や長期空室対策として行われることが多く、原状回復や資産価値向上の両面からの対応が必要です。たとえばクロスや床材の張り替えは原状回復として「修繕費」で処理されるのが一般的ですが、レイアウト変更やキッチンの全面改修などは建物価値を向上させる「資本的支出」と見なされ、耐用年数に基づいた減価償却が求められます。

 

オーナーとしては支出を一括で費用処理したい場面もありますが、税務上の扱いは厳格です。たとえばエアコンの新設やトイレの移設なども「建物附属設備」として区分され、設備ごとの耐用年数(15年や13年など)での償却対象となる可能性があります。原状回復の範囲と判断されれば修繕費として即時処理も可能であるため、工事の目的と内容を明確にし、帳簿に残る文書の整備も欠かせません。

実例で学ぶ!遮熱の家リフォームが耐用年数をどう変えたか?

ある築30年木造住宅の外貼り遮熱リフォーム事例

 

築30年を迎えた木造住宅では、断熱性能の低下や構造体の傷みが徐々に顕在化してきます。この事例では、長年住み続けてきた家の夏の暑さと冬の寒さが顕著になり、快適性の低下や光熱費の上昇が深刻な問題となっていました。施主は、住まいの寿命を延ばしつつ、断熱性能の根本的な改善を目指して、外貼り遮熱工法を選択しました。施工は屋根と外壁をすっぽりと高反射性能の遮熱シートで覆うかたちで進められ、同時に断熱材との組み合わせによって断熱・遮熱のハイブリッド効果が狙われました。

 

工事完了後、明らかな変化が見られたのは、夏場の2階居室の温度環境です。これまで真夏の午後には35度近くまで達していた室温が、施工後はエアコンを使わなくても約31度前後にとどまり、空調使用時も設定温度を数度上げることで快適に過ごせるようになりました。これはアルミ層が赤外線を90%以上反射し、熱の侵入を大幅に抑えた結果です。また、室内の湿気のこもり方も軽減され、壁紙や床材の劣化が抑制される効果も期待されています。

 

遮熱材は施工時に壁体内の通気層と併用されたことで、壁内結露のリスクも低減しました。これにより柱や梁などの構造材へのダメージが最小限に抑えられ、住宅全体の構造耐用年数においても、当初想定していた45年から約55年へと延長の見込みが立てられています。遮熱という一手によって、住まいが本来持つ寿命を最大限に引き出す施工事例となったのです。

 

キッチン・浴室設備の耐用年数と施工後の住環境の変化

 

外壁や屋根の遮熱改修と並行して、内部設備のリフォームも実施されたこの住宅では、キッチンと浴室を最新型に更新することで機能性の向上と同時に耐用年数の底上げが図られました。キッチンには汚れが付きにくく熱にも強い人工大理石製のワークトップが採用され、キャビネットには耐湿性と耐久性の高い木質素材が選ばれました。施工前は築年数に応じて10年以上が経過した設備が中心であり、排水トラブルや表面劣化が進行していたのですが、施工後はメンテナンスの頻度も大きく低減されています。

 

浴室においても同様で、断熱浴槽の導入によりお湯の保温性が向上し、冷気の侵入を防ぐ二重サッシと併せて室温の安定化が実現されました。冬場のヒートショックリスクが低減されただけでなく、光熱費の削減にも寄与しています。さらに、カビが発生しにくい乾燥換気機能付きの天井ユニットも導入され、清掃回数の減少や壁面の美観維持にも効果を発揮しています。

 

これらの設備更新によって、各設備の耐用年数は平均で10年から20年程度にまで改善されました。以下はリフォーム前後での主な設備の比較表です。

 

設備項目 リフォーム前(推定残耐用年数) リフォーム後(期待耐用年数) 主な改善点
キッチン天板 約3年 約15年 汚れ・熱に強い素材へ更新
浴室ユニット 約5年 約20年 断熱浴槽と換気乾燥機能を新設
換気設備 約2年 約15年 熱交換式換気とフィルター性能向上
窓まわり(浴室) 約4年 約18年 断熱サッシ導入で冷気を遮断

 

これらの施工により、家全体のメンテナンスサイクルが長期化し、今後の修繕コストの低減と住環境の安定化が期待されています。

リフォーム後の住まいを長持ちさせるための維持管理と工夫

耐用年数を意識した定期点検のポイントと頻度

 

リフォーム後の住まいを長持ちさせるためには、日常的な手入れに加え、設備や構造ごとの定期的な点検が重要です。とくに、外壁、屋根、給排水設備、窓まわりなどは、建物の劣化が早く進む部分であり、点検を怠ると雨漏りや腐食、カビの原因になります。これらの部位は、経年による劣化が顕著であるため、5年単位での目視点検、10年単位での専門業者による詳細チェックが推奨されます。

 

また、設備によっても点検のタイミングが異なります。たとえば給湯器やエアコンなどの機器類は、使用頻度に応じて7〜10年を目安に部品の劣化を確認する必要があります。以下の表では、主要な住宅設備や構造ごとの点検推奨頻度をまとめています。

 

点検対象 点検頻度の目安 推奨理由
屋根・外壁 5〜10年 雨漏り・ヒビ割れ・塗膜劣化の予防
窓・サッシ 3〜5年 気密性・断熱性の維持
給湯器・ボイラー 7〜10年 燃焼不良・部品摩耗のリスク軽減
浴室・洗面設備 5年 水漏れ・カビ対策
キッチン換気設備 3年 油分やホコリの堆積防止
電気系統・配線 10年 漏電・火災リスクの低減

 

定期点検は単なるチェックにとどまらず、建物の寿命を延ばすための予防的な手段です。初期の小さな劣化を早期に発見し、修繕することで、大規模修繕の回数やコストを大きく減らすことにもつながります。

 

住まいの劣化を防ぐ日常の使い方とメンテナンス習慣

 

どれだけ高品質なリフォームを行ったとしても、日々の使い方が乱暴だったり、基本的な手入れを怠ったりすれば、耐用年数は短くなります。住宅の寿命を支える要因は、意外にも日常の過ごし方に大きく依存します。たとえば、湿気がこもる環境では木部が腐食しやすく、カビやダニも発生しやすくなります。そうした状況を防ぐには、毎日の換気習慣が欠かせません。浴室や洗面所は使用後に換気扇を一定時間稼働させ、ドアを開放することで湿気を逃がすことが重要です。

 

床や壁の掃除も劣化防止に有効です。砂やホコリは表面を傷つけ、素材の劣化を早める要因になります。特に無垢材のフローリングなどは乾拭きと専用ワックスでの定期的なケアが必要です。また、室内の家具配置にも注意が必要で、通気性を確保するために壁と家具の間には数センチの空間を保つことが勧められます。

 

季節の変わり目にはフィルター掃除や網戸の張替えを実施し、害虫や花粉の侵入を防ぐことも大切です。こうした日常の意識こそが、リフォームの成果を長期にわたって維持するための基盤となります。

まとめ

リフォームによって建物の耐用年数がどのように変化するのかを正しく理解することは、将来の資産価値や快適な住環境を維持するうえで非常に重要です。特に、中古住宅や賃貸物件、法人所有の建物などでは、単に法定耐用年数だけで判断するのではなく、実際の使用状況やリフォーム内容を踏まえた実用的な視点が求められます。

 

国税庁のガイドラインによれば、建物の構造や用途に応じて法定耐用年数は定められているものの、実際には遮熱工法や設備交換などの質の高いリフォームを行うことで、見た目以上に長く快適に使用できるケースも多く見られます。例えば、断熱性や耐候性を高める外装リフォームを行ったことで、築30年以上の住宅でも快適な住環境を維持できている事例は少なくありません。

 

また、耐用年数を引き延ばすためには、定期的なメンテナンスや部材ごとの劣化サイクルに応じた対応も不可欠です。屋根や外壁はおおよそ10年から15年、給排水設備は20年前後が交換の目安とされており、これらを放置すると機能劣化によるトラブルのリスクが高まります。早めの判断と対策が、無駄な修繕費や居住者のストレスを回避することにもつながります。

 

この記事で紹介したポイントを押さえることで、「どこまで手を入れるべきか」「どのタイミングでリフォームすべきか」が明確になり、結果的に建物の寿命と価値を延ばす選択が可能になります。無駄な支出を避け、安心して暮らせる住まいを維持するために、今回の知識をぜひ今後の判断材料として活用してみてください。

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株式会社エアロックは、リフォームサービスを通じてお客様の住環境を向上させるお手伝いをしています。浴室やキッチン、内装から外装まで幅広いリフォームを取り扱い、断熱工事も含む細やかな施工を提供しています。高い技術と信頼をもとに、快適で安全な住まいづくりをサポートし、お客様のライフスタイルに合わせた最適なプランニングと施工を心がけています。

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よくある質問

Q. リフォーム後の住まいを長持ちさせるためには、どのような維持管理が必要ですか?
A. リフォーム後の住まいを長持ちさせるためには、定期的な点検と日常的なメンテナンスが重要です。例えば、木造住宅では湿気対策としての換気や、鉄骨造では錆の点検が必要です。また、設備機器の寿命を延ばすためには、定期的な清掃や専門業者による点検を行うことが推奨されます。

 

Q. リフォームによって建物の耐用年数は延びますか?
A. リフォームによって建物の耐用年数を延ばすことは可能です。ただし、延びる年数はリフォームの内容や建物の構造によって異なります。例えば、耐震補強や断熱改修などの構造的なリフォームは、建物全体の寿命を延ばす効果があります。一方、内装の変更や設備の更新は、部分的な耐用年数の延長に寄与します。

 

Q. リフォーム後の定期点検はどのくらいの頻度で行うべきですか?
A. リフォーム後の定期点検は、一般的には年に1回程度が推奨されます。ただし、建物の構造や使用している材料、設備の種類によって適切な点検頻度は異なります。例えば、木造住宅では湿気やシロアリの被害を防ぐために、半年に1回の点検が望ましい場合もあります。専門家と相談し、適切な点検スケジュールを立てることが重要です。

 

Q. リフォームによって建物の評価額や税金に影響はありますか?
A. リフォームによって建物の評価額が上がることがあります。特に、耐震補強や断熱改修などの性能向上リフォームは、固定資産税の評価額に影響を与える可能性があります。また、一定の条件を満たすリフォームには、税制優遇措置が適用される場合もあります。リフォームを計画する際は、税務署や専門家に相談し、税金面での影響を確認することをおすすめします。

会社概要

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